皆さんの住んでいる地域には、必ず町内会・自治会があります。
あまりよく知らないまま、「地域だより」や「ちらし」を受け取ったり「自治会費」を支払ったりしているのではないでしょうか。
「町内会・自治会ってどのようなことをしているの?」と気になったこともあると思います。
町内会・自治会は、同じ区域の住民が協力して運営から管理までを行い、町内の皆さんが安全・安心に暮らせるようにするために清掃活動や防犯活動に防災活動など、さまざまな活動を行っています。
町内会・自治会では、「市区町村からの情報」や「イベント行事の情報」など、回覧板を通して町内の人たちに情報を伝えています。
そんな町内会・自治会は、どのような活動をしているのか!?
また、町内の人に伝える情報とは、どのような情報なのか!?について、詳しく紹介します。
町内会・自治会について
町内会・自治会は、町を安全・安心に暮らせるようにするため、同じ地域の住民で構成された団体が清掃活動や防犯活動に防災活動、地域住民の親睦を深める交流など、さまざまな活動を行っています。
町内会・自治会の加入は、強制でなく個人の自由です。
町内会・自治会に加入した会員は、年間で数千円程度の金額を「自治会費」として支払います。
集金方法には、「現金徴収」「郵便・銀行振込」「コンビニ払い」など、さまざまな方法で集められています。
当自治会費の集金方法は、現金徴収で集めているわ。
自治会員になるメリットには、
などのメリットがあります。
一方でデメリットには、
などがあります。
私の主観ですが、「これからも長く今の地域に住む」ならば加入した方が良いかなと思います。「仕事の関係で通勤場所が変わる」「近い内に引っ越す」ならば加入しないのもありなのかも!です。
自治会に加入しなければならないルールはないので、ご自身の生活環境に合わせて加入するか否かを決められるといいでしょう。
自治会に加入する「世帯の割合」「主な理由」「メリット」について紹介した記事はこちら。
町内会・自治会は同じ区域に住む住民で構成された団体で運営している
町内会・自治会の運営・管理は、同じ区域の住民で構成された団体と地域住民の皆さんからの協力で成り立っています。
ですが、運営・管理に必要な業務などは、自治会員の役員の皆さんが分担して行っています。
そんな、自治会員の役員には「自治会長」「副会長」「会計」「組長」などがあります。
当自治会(担当区域)では、
- 自治会長
- 副会長
- 会計
- 公民館長
- 公民館委員
- 代表組長(組長の代表)
- 組長
など、さまざまな役員があり業務内容もそれそれ異なります。
1年のお勤めのお礼として、各役員ごとで手当がもらえるのよ。
役員になる人には、「仕事を定年した人」や「仕事をしながら役員になる人」「子育てや家族の介護をしながら」など、さまざまな生活の中で「自分たちが住みやすくきれいな町」にするため活動しています。
こちらの記事では、妻が自治会長になった理由について紹介しています。
町内会・自治会が町内の人に伝える情報
町内会・自治会では、「市区町村からの情報」や「イベント情報(自治会行事)」や「ゴミの収集日・アルミ缶の回収方法の情報」など、回覧板を通して町内の人たちに情報を伝えます。
地域によっては、回覧板ではなくLINEなどで情報を伝えている町内会・自治会もあります。
イベント情報では、夏まつりや盆踊りに火まつりや敬老会などのイベント情報を回覧することで、町内の人が行事に参加しやすくなります。
ゴミの収集日・アルミ缶の回収方法の情報では、ゴミ・アルミ缶を「収集する場所・スケジュール(日程)」「回収方法」「回収方法・スケジュールの変更」などの情報をお知らせしています。
町内会・自治会の主な活動
町内会・自治会は、地域住民の皆さんと一緒に協力して安全・安心できる町づくりを目的として活動しています。
主な活動内容は下記になります。
【町内会・自治会の主な活動】
- 【清掃活動】クリーンキャンペーン
- 【広報活動】広報誌の配布・回覧
- 【防犯活動】防犯パトロールや交通当番
- 【防災活動】防災訓練・避難訓練・防災用品の備蓄
- 【イベント活動】夏まつり・盆踊りや敬老会や火まつりなど
- 【社会福祉】赤十字募金や協賛金について
それぞれの活動を順番に見ていきましょう。
【清掃活動】クリーンキャンペーン
地域住民の皆さんと一緒に協力して、町内の道路や公園や河川などを清掃する活動です。
地域住民の人たちが一緒に清掃することで、町をきれいにするだけではなく地域住民の交流を深めたり「町内をきれいに保とうという意識」を高める目的もあります。
市が年に1回の全市一斉クリーンキャンペーン(清掃活動)を実地していて、各学区(小学校区単位の自治会)が主催の元、それぞれの自治会が参加しているよ。
当自治会(担当区域)では、各役員の皆さんと自治会員(任意参加)が参加していて、7~10名程度の班で分担して清掃しているわ。
当区域の清掃時間では、1時間30分~2時間ですが、地域によって清掃時間は異なります。
【広報活動】広報紙の配布・回覧
町内の情報や生活にかかせない市区町村からのお知らせなど、回覧板を通して町内の皆さんに情報をお届けしています。
また、市区町村から配布される物には、ちらしや掲示物などがあります。
町内会・自治会に加入していない世帯には配布されません。
掲示物は、町内の掲示板に張り付け町内の皆さんに情報を共有しています。
当自治会では、自治会長が掲示物の貼り付けしているよ。
ですが、ウェブサイトに広報誌が掲載されているので、ネット環境に慣れている人は簡単に閲覧・情報収集が可能になっています。
2005年度市区町村広報広聴活動調査によると、全体の9割を占める1715団体がウェブサイトに広報誌を掲載しているので、広報誌をウェブサイトに掲載することは、現代では当たり前のこととなっているようですね。
また、地域によっては回覧板ではなくLINE活用でデジタル化を図り、情報共有をスピーディに行っている町内会・自治会もあります。
ただ、ネット環境に慣れていない高齢者の方もいるので、従来の回覧板をやめてLINE活用での情報共有は難しいのかもしれません。
【防犯活動】防犯パトロールや交通当番
町内会・自治会では、事故や犯罪が起きないように防犯活動を行っています。
主な防犯活動では、
- 地域内のあいさつ運動
- 青パト活動
- 防犯パトロール(夜間)
などの見回り活動があります。
また、警察署との連携や防犯対策として防犯灯の設置なども行われています。
町内会・自治会によっては、自主的に防犯カメラ設置で防犯対策をしているよ。
当自治会では、学校の通学路などの場所で午前・午後の登下校時に交通安全(旗振り当番)をしているわ。
これらの防犯活動・対策は、事故や犯罪の防止になり、私たち地域住民の安全・安心につながります。
こちらの記事では、当自治会の防犯パトロールについて紹介しています。
【防災活動】防災訓練・避難訓練・防災用品の備蓄
大規模な台風や地震に火災など、いつ災害が起こるかもわかりません。
いざ災害が起きた時に「どうしよう!」「どこに行けばいいの!?」と、慌てないように日頃から防災訓練を行うことが大切です。
町内会・自治会では、公園や小学校などで防災訓練や避難訓練を行っています。
防災訓練では、火災発生状況時の対応や消火栓の取り扱いなどの訓練を行っています。
また、避難訓練では災害発生直後を想定して、被害の及ばない安全な場所まで自分たちの安全確保を行いながら避難経路どおりに避難する訓練を行っています。
私の住んでいる地域の防災訓練では、消火器を使った消火体験や震度7の地震を体験できる訓練が行われているよ。
災害時の伝達として、緊急連絡網や防災組織図などで、町内の皆さんに情報伝達をしているわ。
町内会・自治会では、避難場所に集会所や公民館などを利用します。
また、避難場所には水や食料・生活用品や救出用資材などの防災用品が備蓄されています。
防災用品の備蓄には、市からの補助金を利用したり町内会費の一部として資金を集めたりと、町内会・自治会によって集金方法は異なります。
【イベント活動】夏まつり・盆踊りや敬老会や火まつりなど
7月~8月の夏頃になると、公園や公民館などで夏まつりや盆踊りなどで、たくさんの人が集まって楽しんでいる風景を見かけませんか。
夏まつりや盆踊りは、町内会・自治会のイベント行事の一つです。
イベント行事は、町内会・自治会の役員が中心なって企画し開催されます。
町内会・自治会のイベント行事には、
- 夏まつり
- 盆踊り
- 秋まつり
- 火まつり
- 敬老会
- 初詣会
- お別れ会
などの、さまざまなイベント行事があります。
イベント行事は、大人から子どもまで参加できるわ。
イベント行事は地域のつながりを作る目的もあり、参加された町内の皆さんが交流と親睦を深める「交流の場」にもなっています。
「初めて参加する人」や「毎年参加している人」など、楽しみにしている人も多く一生の思い出になるのではないでしょうか。
当自治会の夏まつりについて詳しく紹介した記事はこちら。
【社会福祉】赤十字募金や協賛金について
町内会・自治会は、赤十字募金と協賛金などの募金・寄付金活動をしています。
赤十字募金は、毎年5月・6月に赤十字社から町内会・自治会に寄付金集めの協力願いが届き、自治会員の皆さんから数百円の募金を集めています。
また、協賛金については町内会・自治会が行うイベント行事の活動資金を集めるため、自治会員の皆さんからの寄付金の協力をお願いしています。
赤十字募金・協賛金のどちらも強制ではなく個人の自由(任意)だからね。
町内会・自治会によって、協力金の金額は異なります。
当自治会では、赤十字募金は100円~協力してもらっているわ。
少しだけ、当自治会の協賛金についてお話しします。
妻が自治会長になった令和6年までは、役員の方が異なる金額を半強制的に寄付していました。
年に約3回の寄付で、1回の寄付金は数千円になります。
家計への負担が大きいことから、各自治会長が話し合いの元で寄付は任意に変わりました。
前会長が「昔から役員の皆に寄付してもらっているから」「市から役員手当をもらっているから、そこから出して」と言われましたが、会長役員の任期2年を終えたさらに2年後まで数千円を払うのは家計の負担と考え、新会長の皆さんと話合いをして連合会長から前会長にその旨を伝え、寄付は任意に変えることができました。
何度も言いますが!
募金・寄付するかどうか!は個人の自由です。
なので、町内会・自治会が強制で募金を集めることはいけません。
それでも、地域によっては町内会長・自治会長が「払ってもらわないと困る」「みんな払っているから」と言われるかもしれません!
そのような時には、「募金や寄付は任意なので」とは言わず!
「申し訳ありません。今回は遠慮させていただきます。」と丁寧にお断りしてみるのが良いのかなと私は思います。
また、お住まいの市役所などに相談するのもいいでしょう。
まとめ
町内会・自治会は、町内の皆さんが安心・安全に暮らせるよう清掃活動や防犯活動を行ったり、地域住民の交流の場として夏まつりや盆踊りに敬老会などのイベント行事の開催をしています。
そんな町内会・自治会の運営・管理は、同じ区域の住民で構成された団体と地域住民の協力で成り立っています。
そして、「市区町村からの情報」や「イベント情報」に「ゴミの収集日・アルミ缶の回収方法の情報」などの情報は、回覧板を通して町内の人たちに情報を伝えています。
町内会・自治会がさまざまな活動を行うことにより、私たち地域住民は安心して住むことができるのではないでしょうか。